(現地で飲む)世界のビール vol.343

「RED ROOSTER TROPIC ALE」

名前そのままトロピカルなフルーティの香りと、ほどよい苦みで素敵に美味しい!

“レッドルースター”の中でも南国感たっぷりで個人的には一番好きなビールです(⁠^⁠^⁠)

at T-Dock in Koror, Republic of Palau

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場所:
T-Dock

住所:
9F2H+QFM T-Dock, Koror, Republic of Palau(パラオ共和国)
地図

備考:
パラオは1914年から1945年までの31年間、日本が統治。

特に1919年のヴェルサイユ条約により国際連盟から日本は南洋諸島(パラオ、ヤップ、サイパン、トラックなど)の委任統治を託されましたが、西洋の植民地統治のような搾取ではなく、逆に国家予算を注ぎ込んで植民地のインフラ整備や教育の整備に尽力し、自立できる産業を育てるという世界でも稀な統治をするために南洋庁という省庁を設置し、パラオにその本庁を置いて統治しました。

今でも当時の日本語教育の名残でパラオの言葉に日本語由来の言葉が多く残り、“ダイジョーブ”とか“ベントウ”などは意味そのままですが、“ビールを飲む”という動詞が“ツカレナオス”などと当時の状況が目に浮かび、トンチが利いていて微笑ましい(⁠^⁠^⁠)

そんなパラオ中心部コロールの北にある日本統治時代の波止場、T-Dock。

波止場の先に公共の水泳プールがあり、海水を引いていることから潮の満ち干きで水位が変わるため、水位が上がる満月の夜に泳ぎに来る人が多かったという。

戦争が始まると、日本への引き揚げ船が洋上で攻撃された場合に備えて、水泳訓練が実施されたそうです。

それが今も現存するところを見るとなんとも感慨深い。

そんな日本統治時代の面影をパラオの街で見つけるにつけ、なんとも嬉しい、というか誇らしいとでもいうか。

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特にコロールの中心部のメイン通りにある、南洋諸島全体の統治を司る南洋庁の本庁庁舎。

今でも最高裁判所の庁舎として現役で活躍しております。

街の中心を貫くメイン通りに堂々と建つ姿は、数々の歴史の証人とでもいった風格を感じずにはいられません。

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さて、そんなパラオのクラフトビール、冒頭の「RED ROOSTER TROPIC ALE(レッドルースター・トロピックエール)」を醸造するのは、1998年に創業した「Palau Brewing Company(パラオ醸造会社)」で、パラオ唯一のクラフトビール醸造所。

場所:
Palau Brewing Company, home of Red Rooster Beer
地図

そして隣に海を眺めながらタップ出しの生ビールを飲める、気持ち良いテラスがあるレストランも併設。

場所:
Palm Bay Bistro
地図

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その他コロールには“RED ROOSTER BEER”を飲める、店名もそのままズバリ「RED ROOSTER CAFE」もあり、

場所:
RED ROOSTER CAFE
地図

もちろんタップ出しビールで。

(現地で飲む)世界のビール vol.344

「RED ROOSTER AMBER」

色の濃さと違い、スッキリした苦み。

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またパラオの飲食店の多くでも“レッドルースター”ビールを飲むことはできます。

(現地で飲む)世界のビール vol.345

「RED ROOSTER LIGHT」

クセの無いスッキリした飲み口で、がぶ飲みしたい暑い南国では最適。

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さらに“レッドルースター”を夜な夜な騒いで飲めるバー、

場所:
THE CANOE HOUSE
地図

カラオケステージや奥にはダーツやテーブルサッカー台なども有り、大勢の仲間で楽しめる店。

“レッドルースター”専用タップも用意されております。

(現地で飲む)世界のビール vol.346

「RED ROOSTER WHEAT」

小麦由来の“ウィート”ビールらしく優しいフルーティな味わいが、“レッドルースター”の中でも特にオススメの逸品。

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さて、この「ザ・カヌーハウス」では、夜遅くまで飲んで騒いでいるアメリカ人がやたら多く、パラオに来ている観光ダイバーであれば、翌日の体調を万全にするため早めに帰って寝るはずなのに、と不思議に思っていたら、聞けば在パラオの米軍人だという。

もともとパラオの安全保障と国防はアメリカに委託しているものの、近年は太平洋の安全と台湾有事に備えて在パラオ米軍を増強しているとのこと。

パラオと台湾は、共にアウストロネシア語族 (マライ・ポリネシア語族)にルーツを持ち、国交はもちろん、常にパラオは台湾と友好関係を継続してきた、自由で開かれたインド太平洋パートナーシップ広義の仲間。

そして2023年12月には太平洋パートナーシップ連携各国(日本、アメリカ、オーストラリア)の軍所属楽団が集まり、コロール中心部にあるベツレヘム公園(Bethlehem Park)で演奏会が開催され、パラオの人々と親睦を深めました。

(現地で飲む)世界のビール vol.347

「RED ROOSTER STOUT」

スタウトビールでありながら、南国のビールらしいスッキリしたキャラメル芳香が美味しい。

場所:
Bethlehem Park
地図

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実は今回25年ぶりにパラオに来ました。

前回はダイビング三昧でしたが、今回は学校で教えない日本との歴史を踏まえて。

台湾と共に、かつての日本統治を感謝している親日国のパラオ、いつまでも平和な南国の楽園であることを祈念いたします。

かつてパラオにて、日本とアメリカはペリリュー島やアンガウル島を中心に大激戦を交えましたが、今では日本に続きアメリカが同盟国としてパラオの平和を守るという縁(えにし)。

パラオの地ビールで日米の英霊に献杯し、ツカレナオス!

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