(現地で飲む)世界のビール vol.268
スイスのクラフトビール「BOXER OLD」
麦芽やパンのような香りがするスッキリした喉越しのラガービール。
ちなみに“スイスのパンはまずい”というのが定説ですが、実はパンもビールも美味しいですよ!
at Corazón in Zurich, Switzerland
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場所:
Corazón
住所:
Zähringerpl. 11, 8001 Zürich, スイス連邦(日本語)
Schweizerische Eidgenossenschaft(ドイツ語)
Confédération Suisse(フランス語)
Confederazione Svizzera(イタリア語)
Confederaziun Svizra(ロマンシュ語)
Confoederatio Helvetica(ラテン語)
Swiss Confederation(英語)
地図
備考:
チューリッヒ中心部の旧市街でクラフトビールを飲める店。
落ち着いたお洒落な雰囲気で、恋人とカクテルなどを楽しむのに最適なバーです。
種類豊富なお酒とともに、スイスのクラフトビールの数々もタップやボトルで提供しており、ビール好きにも嬉しい。
そこで飲む一杯「BOXER OLD(ボクサー・オールド)」は、1960年にローザンヌで設立されたスイス企業「ボクサー醸造所株式会社(Brasserie du Boxer SA)」を前身とした「ボクサービール株式会社(Bière du Boxer SA)」製造のペールラガースタイルのビールです。
ちなみに社名の“ボクサー(Boxer)”は、創業の出資者であり、初代社長でもあるA.ホイッサー(A Heusser)氏の愛犬アラミスが由来。
ボクサー犬のアラミスにみる“忠誠心、忠実さ、誰にも縛られない自由の意識、そして粘り強さ”の特質を自社の哲学としてロゴと社名に昇華したのが起源です。
なお、「Boxer Old」は、モルトとホップの完璧なブレンドを誇り、美しく白く泡立った泡立ちから、パンの香りと味わいをほのかに感じる控えめながら品の良さを感じるビールです。
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さて、そんな「ボクサービール株式会社」と合併した「ドッペリュー醸造所株式会社(Doppelleu Brauwerkstatt AG)」が製造するビール、
(現地で飲む)世界のビール vol.269
「CHOPFAB HELL(チョップファブ・ヘル)」
フルーティでほんのり甘めの香りにホップの苦味が絶妙にマリアージュ、美味しい!
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なお、2018年に「ボクサービール株式会社」と「ドッペリュー醸造所株式会社」が合併して「ドッペリューボクサー株式会社(Doppeleu Boxer AG)」となりましたが、2023年に「チョップファブボクサー株式会社(Chopfab Boxer AG)」と社名変更した事実から、「チョップファブ」ブランドが、ビール好きから評価を得て市民権を獲得したということだと想像できます。
ちなみに“チョップファブ”とはスイスドイツ語で“Kopfab(頭を切り落とす)”という意味で、既存のビール業界に革新をもたらす意気込みを表現したと言われております。
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さて、冒頭に記述した“スイスのパンはまずい”という話、スイスの国防意識を象徴する話として、有事に備えて新しく収穫された小麦などを1年間備蓄し、古くなった小麦を安価に払い下げ、それをパンの原料に使うから“まずい”のだと一般的に語られております。
たしかにスイス憲法に食料の安全保障条項を盛り込み、戦争など有事の際でも必要な物資を国民に提供できるよう、政府が備蓄品目やその量を決定し、国と契約した民間企業が小麦や油、砂糖やコメなど備蓄しているといいます。
とは言うものの生産される小麦のすべてを備蓄するという訳ではなく、また、すべてのパンの原料が古い小麦という訳でもなく、もちろん新しい小麦で作られたパンもあります。
おそらく“スイスのパンはまずい”という原因のひとつは、スイスの固い黒パンにあると思われます。
初めて食べると固くてパサパサして食べづらく、ビックリしてそれ以後は“スイスのパンはまずい”として二度と食べなくなり、固定観念になっていくのだと思います。
ただ黒パンも食べ慣れると噛むほどに味わいがあり、また水分の少なさから保存も効くのだろうと、ここでもスイスの国防意識の高さを想像してしまいます。
まあ黒パンは無理にオススメしませんが、スイスでも街中のパン屋さんに行けば様々な種類の美味しいパンを見つけることができますし、料理店で美味しいパンを食べたい場合は、スイス国内ではスイス料理店より数多くあるイタリア料理店に行けば、美食を人生の最優先事項としているイタリア人シェフが美味しいフォカッチャやパンを提供してくれます。
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国民全体で有事に備えた国防意識からもたらされる平和を享受するスイスは、周囲を覇権大国に囲まれているという地政的な緊張はあるものの、同様に美食大国に囲まれているという地勢的な恩恵もあり、スイス国民が美味しくない食べ物だけで生活しているとは考えられません。
ということで、実はスイスのパンもビールも美味しいものがいっぱいありますので、美しい街並みを散策しながら美味しいパンやビールを探索してみましょう!
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