(現地で飲む)世界のビール vol.232

フランクフルトを代表する「BINDING Römer Pils」

フランクフルトを代表する観光地「レーマー広場(Römerberg)」の名前を付けて、レーマー広場名物の建物をラベルに描いた、まさにフランクフルトの定番ビール。

ちなみに中央に堂々と立つ女神像は、剣と天秤を持ち公正を司る“正義の女神ユースティティア”像です。

at Römerberg in Frankfurt am Main, Germany

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場所:
レーマー広場(Römerberg)

住所:
Römerberg 26, 60311 Frankfurt am Main, Hesse, Bundesrepublik Deutschland(ドイツ連邦共和国)
地図

備考:
レーマー広場は、ドイツ中世風とんがり三角屋根の木組みの建物外観をした、“レーマー”と呼ばれた旧フランクフルト市庁舎の前面に広がる広場。

↓左側の3棟が「BINDING Romer Pils」ラベルに描かれた建物で、真ん中が“レーマー”と呼ばれた旧フランクフルト市庁舎です。

ちなみにドイツ語でのレーマー広場は“Römerberg”となっており、直訳すると“レーマーの山”という意味。

確かにフランクフルト中心を流れるマイン川方向から、緩やかに登って行った丘にレーマー広場はあるので、昔は山だったのかと想像が膨らみます。

そんなレーマー広場を囲む建物が、中世ドイツの伝統的なロマンチックな外観をしており、それぞれ趣きがあってインスタ映えするフランクフルトを代表する観光名所です。

なお、“レーマー(Romer)”とは“ローマ人”という意味で、旧フランクフルト市庁舎の建物をローマ人が所有していたため、旧市庁舎の建物を“レーマー(Romer)”と呼んでいたとか。

ただ中世のドイツは“神聖ローマ帝国”と名乗っていたため、この旧市庁舎を所有していたのはイタリアのローマ人ではなく、神聖ローマ帝国のローマ人、つまり今で言う普通の地元ドイツ人であったのでは?、との諸説もあります。

そんな“ローマ人のピルスナー”と名付けられた「ビンディング・レーマーピルスナー」は、レーマー広場を見渡せるテラス席のあるバーで飲むのがオツなものです。

場所:
ビンディング・シュリン(Binding Schirn)

住所:
Römerberg 36, 60311 Frankfurt am Main
地図

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さて、そんな「ビンディング・レーマーピルスナー」は、16歳からビール醸造を始めたコンラッド・ビンディング(Conrad Binding)氏が、24歳の1870年にフランクフルトの醸造所「エーレンフリート・グロック(Ehrenfried Glock)」を買収して創業した「ビンディング醸造会社(Binding’sche Brauereigesellschaft)」を源流とする現在の「ビンディング・ブルワリー株式会社(Binding-Brauerei AG)」が1938年より醸造。

その「ビンディング・ブルワリー株式会社」も今や全ドイツで最大のビール醸造グループである「ラーデバーガー・グループ(Radeberger Group)」傘下となり、その営業力のおかけでフランクフルトでは街中で「BINDING」の名前を見ずには歩けないほど、看板その他広告含めて席巻しております。

なのでフランクフルトに来たら嫌でも飲まずに居られないほどのサブリミナル効果に身を任せ、この水代わりに飲めるスッキリさわやかビールを楽しんでしまいましょう!

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