(現地で飲む)世界のビール vol.241

ベルリン名物「Berliner Kindl Weisse Waldmeister(ベルリナー・キンドル・ヴァイセ・ヴァルトマイスター)」

そのエメラルドグリーンの美しい色合いは、道行く観光客も足を止めて見入るほど。

甘酸っぱい美味しさは食前酒にピッタリです。

at Balaustine in front of Berliner Dom in BRD

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場所:
Balaustine(バロウスティン、ざくろの意味)

住所:
Balaustine Vera-Brittain-Ufer, Karl-Liebknecht-Str. 1, 10178 Berlin, Bundesrepublik Deutschland(ドイツ連邦共和国、Federal Republic of Germany)
地図

備考:
ベルリンのビールといえば、名物の「ベルリナー・ヴァイセ」。

「ベルリナー・ヴァイセ」は、いわゆる小麦を原料にしたホワイトビールの“ヴァイツェン”の仲間ではありますが、「ベルリナー・ヴァイセ」は大麦麦芽と小麦麦芽を使い、さらに乳酸菌で発酵させるという、16世紀から独自の進化を遂げてきたベルリンの地ビールです。

19世紀には、ベルリンはもちろん、世界各地でも人気になり、700とも言われる醸造所で「ベルリナー・ヴァイセ」が醸造されましたが、現在ではベルリンで醸造したビールのみ「ベルリナー・ヴァイセ」と名乗ることができ、今ではベルリン市内でも2つの醸造所でしか「ベルリナー・ヴァイセ」を醸造していないという。

その1つが1872年創業の「ベルリナー・キンドル・ブラウライ株式会社(Berliner Kindl Brauerei AG)」で、創業時は「Vereinsbrauerei Berliner Gastwirte zu Berlin AG」という社名でしたが、1890年に「ベルリナー・キンドル」ブランドのビールを発売し、1910年に現在の社名に変更。

なお、ベルリナー・キンドル社のトレードマークであるマグカップに入った“ゴールデンボーイ”は、「ベルリナー・キンドル(ベルリンっ子)」のブランド名をイメージして1907年に公募により決定。

ちなみに「ベルリナー・キンドル」ブランドで最も売れているビールは、

(現地で飲む)世界のビール vol.240

「Berliner Kindl Jubiläums PILSNER」

ベルリン市政750年の記念(Jubiläums)ビールとして1987年に発売されましたが、人気が出たために継続して販売。

ピルスナービールとしてはさっぱり目で普通に美味しいのですが、やっぱりベルリンに来たら「ベルリナー・ヴァイセ」でしょう。

なお、もともとの「ベルリナー・ヴァイセ」は酸っぱいビールで、シロップを入れてから飲むというのが定番でしたが、こちら「ベルリナー・キンドル・ヴァイセ・ヴァルドマイスター」は、製造過程から“スイートウッドラフ”という緑の香草シロップを混ぜた商品。

その甘酸っぱい美味しさは、特に女性にオススメです。

さて、「ベルリナー・キンドル」ブランドのラベルには、“ゴールデンボーイ”の他にベルリンのシンボル「ブランデンブルク門」もデザインされておりますが、今回写真の背景に堂々と鎮座するのは「ベルリン大聖堂」です。

ルネサンス様式を取り入れたネオバロック建築の傑作、1905年に今の威風堂々とした姿になった「ベルリン大聖堂」は、第二次世界大戦で連合国軍から軍事施設でもないのに破壊されてしまいましたが、物資の不足する東ベルリン市民の心意気とベルリンの壁崩壊後の東西ベルリン市民の心意気により、2006年見事に現在の姿に再建を果たし、ベルリンっ子の誇りとなっております。

ところが、そんな大聖堂と反対側でグラスに注がれたエメラルドグリーンの「ベルリナー・ヴァイセ」に魅せられて、これは何?という道行く観光客からの質問が多く、反対側にある「ベルリン大聖堂」をもっとちゃんと見たらどうなの?とツッコミを入れたくなる「Balaustine」店先テラスでの「ベルリナー・ヴァイセ」体験でした(⁠^⁠^⁠)

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