(現地で飲む)世界のビール vol.303
「BIRRA VENEZIA BIONDA」
ヴェネチアの名を冠し、歴史もあるヴェネチア代表のビール。
誰にでも飲みやすいクセの無い造りが、時を経ても色褪せない定番になる秘訣なのでしょうね。
at Ponte d’amore in Venezia, ITALY
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場所:
Ponte d’amore(愛の橋)
住所:
Rio Del Magazen, 30100 Venezia VE, Repubblica Italiana(イタリア共和国)
地図
備考:
恋人たちが日没時にゴンドラに乗って橋の下でキスをすると永遠の愛が叶うという「ため息橋」は、ヴェネチア観光でも定番中の定番で有名ですが、こちらの“愛の橋”はロマンチックな名前の橋でありながら、意外とスルーされる穴場的な存在。
まあ、それはともかく、そもそもヴェネチアにビール目的で来る観光客は少ないと思いますが、意外と地ビールの宝庫の地なので、ビール好きにもオススメの観光地です。
ということで、ヴェネチア地ビールをいくつか紹介。
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冒頭の「BIRRA VENEZIA BIONDA(ビッラ・ヴェネチア・ビオンダ)」は、イタリアで最初にオープンした最も有名な醸造所の1つ、1835年に設立された「ビリオッティ工房(Ditta Biliotti)」を前身として、後に「サンタキアラ醸造所(Fabbrica di Santa Chiara)」に発展し、1903年に「ヴェネチア醸造所(Fabbrica Birra Venezia)」へと社名変更し、1913年に「ヴェネチア醸造所株式会社(Fabbrica di Birra Venezia S.A.)」となった時期に醸造発売されたビール。
ところが「ヴェネチア醸造所株式会社(Fabbrica di Birra Venezia S.A.)」は1929年に「ビラ・ペダベナ(Birra Pedavena)」に吸収され、同時に「BIRRA VENEZIA BIONDA」も生産中止に。
それから約80年の時を経て、歴史的な過去と古代の伝統を取り戻すことを目的として、2007年「ソシエタ・ビラ・ヴェネツィア有限会社(Società Birra Venezia Srl.)」が設立され、最新の技術と品質管理のもとに「BIRRA VENEZIA BIONDA」が復活。
ちなみに“BIONDA”とは、英語の“ブロンド”、つまり“黄金色の”という意味で、「BIRRA VENEZIA BIONDA」は、純粋に麦芽を使った下面発酵のヘレスラガーで、濾過されていないため透明度は低いものの黄金色のボディが目にも美しい。
苦みを抑えて麦の甘みをほのかに感じる、ヴェネチアに来たら先ずは飲みたい一品です。
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さて、お次は、
(現地で飲む)世界のビール vol.304
「CASTELLO Lagher Premium」
スッキリした喉越しと、やや遅れてくるホップの香りが心地好く、じっくり味わいたいビール。
この「CASTELLO Lagher Premium(カステッロ・ラガー・プレミアム)」は、1997年にヴェネチアから東に100kmほど行ったサン・ジョルジョ・ディ・ノガーロ(San Giorgio di Nogaro)で設立された「ビラ・カステッロ株式会社(Birra CASTELLO SpA.)」が製造するプレミアム・イタリアン・ラガービールです。
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さて、お次は有名なリアルト橋のたもとの路地裏にある、
ヴェネチア名物バーカロ(立ち飲みバール)で、
(現地で飲む)世界のビール vol.305
「Ca’Barley Session IPA」
ホップの香りが心地好く、ホップの苦みが絶妙で、思わず笑みがこぼれるほど美味しい!
ちなみに「Ca’Barley Session IPA」は、ヴェネチアから北へ60kmほどの地で、有機農法を基本方針として自社で大麦を栽培している「BIRRIFICIO CA’BARLEY SOCIETÀ AGRICOLA S.S.(直訳すると、大麦農業協会醸造所?)」が醸造し販売。
10数種類の個性的な有機ビールに、個性的なアートのラベルを着せた「Ca’Barley(カ・バーリー)」シリーズのクラフトビールの数々、どれもジャケ買いしたくなるラインナップです。
場所:
SEPA
住所:
Calle de la Bissa, 5482, 30124 Venezia VE, ITALY
地図
チケッティ(Cichetti)という小皿料理をツマミに、ハウスワインを気軽に楽しむ、ヴェネチアの“せんべろ”がバーカロ(Bacaro)。
こちらの「SEPA」はワインだけでなく、地元のクラフトビールを豊富に揃えている珍しいバーカロなので、ビール好きなら何度も通いたくなります。
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ということで、「SEPA」でもう一杯。
(現地で飲む)世界のビール vol.306
「DOGE Session IPA」
フルーティでありながら、苦みが心地好く旨い!
「DOGE(ドージェ)」ビールシリーズは、ヴェネチアから北西約30kmの地で、自然とその農産物を愛するアレッサンドロとフェデリコのギウマン兄弟(Alessandro and Federico Giuman)が、友人の醸造家フェデリコ・カサリン(Federico Casarin)氏とともに2008年に自家製ビールの醸造を始め、2014年には数種類のクラフトビールが揃ったことで設立した「ドージェ醸造所(BIRRIFICIO DEL DOGE)」が醸造。
ヴェネチア地元の高品質の原材料と地元の湧き水を使用し、魅力的なヴェネチアの風景の中で生まれた真のメイド・イン・ヴェネチアのビールです。
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最後はヴェネチアに現存する最も古いカフェで、カフェラテの発祥店として有名な「カッフェ・フローリアン(Caffè Florian)」でビール。
(現地で飲む)世界のビール vol.308
「Florian BIRRA BIONDA」
口当たり華やかな香りに満たされ、ふんわり上品な気分にさせてくれる飲み心地!
場所:
Caffè Florian
住所:
P.za San Marco, 57, 30124 Venezia VE, ITALY
地図
1720年12月からサンマルコ広場で営業を開始した「アッラ・ヴェネツィア・トリオンファンテ(Alla Venezia Trionfante)」と名付けられたカフェが、数ヶ月後には創業者であるフロリアーノ・フランチェスコーニ(Floriano Fracesconi)氏の名をとって「Florian’s」と呼ばれ、その後、現在の「カッフェ・フローリアン」に。
そんな「カッフェ・フローリアン」を訪れる観光客は、ほとんどが当該店が発祥と言われる名物カッフェ・ラッテを注文するのではないでしょうか。
とはいえビール愛好家としては、ヴェネチアに来たら「カフェ・フローリアン」でのみ提供している「Florian BIRRA BIONDA(フローリアン・ビッラ・ビオンダ)」を飲みたいですね。
ちなみに「Florian BIRRA BIONDA」は、「カフェ・フローリアン」そのもので醸造しているわけではなく、イタリア最古の醸造所をルーツとする「メナブレア・ビール株式会社(BIRRA MENABREA SPA)」で醸造。
メナブレア・ビール株式会社
そんなこんなも含めて、ヴェネチアで18世紀から300年の歴史を紡いできた優雅な空間「カッフェ・フローリアン」で飲む「フローリアンビール」、ヴェネチアで飲むべきビールのひとつでしょう。
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