(現地で飲む)世界のビール vol.254

「MEANTIME LONDON LAGER」

イギリス、ロンドン発のクラフトビール醸造所が世に送るスッキリで幸せなビールです。

on The Rooftop at Trafalgar Square in London, UK

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場所:
The Rooftop on The Trafalgar St. James’s Hotel

住所:
2 Spring Gardens, Trafalgar Sq, St. James’s, London SW1A 2TS, UNITED KINGDOM of Great Britain and Northern Ireland(イギリス:グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)
地図

備考:
こちらのルーフトップバーから眼下に望むトラファルガー広場は、1805年にネルソン提督率いるイギリス海軍が、ナポレオン率いるフランス海軍とスペイン沖のトラファルガー岬で海戦を繰り広げ、結果イギリス海軍が歴史的勝利を治めたことを記念する、大英帝国の輝かしい栄光を称える広場です。

その広場の真ん中に悠然と立つ柱の先端にネルソン提督。

そのネルソン提督記念碑の足下に従える4頭のライオン像といえば、

2019年のミュージカル映画「キャッツ」のラストシーンの舞台として印象的ですね。

ライオンの顔の向きは違えども、明らかに実在する皆んなが知っている広場を舞台にすることで、ファンタジーなキャラクターに親近感をもたらす上手な演出。

同様にロンドンを象徴する名所、ピカデリーサーカスでも猫たちが歌い、思わずニヤッとさせられます。

そんな猫たちの舞台を訪ねてロンドンの裏路地を散策するのも楽しいのですが、映画「キャッツ」で主要舞台であった劇場前のミルクバーがある裏路地のモデルになった路地だけは、

雰囲気が似ている路地裏はいくつもあるのですが、

背景に見える塔状建築物からピカデリーサーカス裏にあるセント・アン教会(St Anne’s Church, Soho)であろうことは想像できますが、その塔状建築物が見える路地を探したものの、現実にはそのような路地は見つからず、架空の舞台設定だったのだと納得しました😅

ちなみに演劇(舞台)の「キャッツ」は1981年の初演以来、大ヒットロングランの世界的名作になっておりますが、2019年の映画「キャッツ」はその猫キャラ俳優たちの表現のリアルさに対して賛否両論になっております。

ただ個人的には特に猫好きというわけではないものの、リアルな猫人間が魅力的に表現されており、30年前にニューヨークのタイムズスクエアで週末の夜に観たブロードウェイのミュージカル舞台「CATS」の劇中英語が理解できずストーリーが意味不明だったモヤモヤ感が、30年後にようやく意味を理解できた感動とともに、個人的には大いに楽しめ印象的だったことでお気に入り映画のひとつになっております。

ちなみに個人的にはテイラー・スウィフト扮する悪猫が、猫だから良いものの人間としては全裸で踊っているのでは?という艶めかしさ満載のミュージカルダンスシーンがとっても好きです。

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さて、ここからはビールの話に戻ります。

冒頭の「MEANTIME LONDON LAGER(ミーンタイム・ロンドンラガー)」は、1999年創業のクラフトビール醸造所である「ミーンタイム醸造所(Meantime Brewing Company)」が醸造しており、名前の“ミーンタイム”は、“何かをする前の合間のひとときを有意義な時間に”とか意味深なネーミングかと連想しがちですが、醸造所のある場所がグリニッジ天文台があるグリニッジであることから、ズバリ、“グリニッジ標準時(Greenwich Mean Time, GMT)”からのネーミングの“ミーンタイム(meantime)”であるとのことです。

とはいえ、グリニッジのアパートから始まったクラフトビール醸造は、ロンドン発のクラフトビール先駆者としての意味は深く、創業者アリスター・フック(Alistair Hook)氏が飲む人の有意義な時間(meantime)を演出できるように愛情込めて時間をかけて創り出した、まさに有意義な価値ある時間(meantime)をかけて有意義な価値ある時間(meantime)のために創り出したビールとして、様々な想いがこもった意味深なネーミングと想像が膨らみます。

またグリニッジといえばイギリス海軍発祥ともつながりがある港町なので、同様にイギリス海軍とゆかりがあるトラファルガー広場や周辺の海軍関連施設を一望に「MEANTIME」ビールを飲むのもオツなものです。

さて、そんなルーフトップバーでもう一杯。

(現地で飲む)世界のビール vol.255

「MEANTIME LONDON PALE ALE」

ホップの苦味が絶妙に美味しい「MEANTIME」ビールの中でもイチオシの逸品。

しかし残念ながら後日ふたたび飲もうと探したものの、季節限定だったのか市場には流通しておらず、まさにこの“ひととき”が一期一会の有意義な価値ある時間(meantime)になりました(⁠^⁠^⁠)

そうしてこの後、映画「キャッツ」ゆかりの名所舞台を訪ねて、先述のロンドンの裏路地散策に向かったのでした。

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