(現地で飲む)世界のビール vol.17

シンガポールの「ANCHOR BEER」

現地の日本人からは「アンカービールは安価ビール」と親父ギャグで呼ばれる低価格で人気のビールです(^_^)

“Smooth Pilsener”と銘打っているだけあって、口当たり滑らかでグビグビ飲みやすい。

と思いきや、直後から来る強めの炭酸とコクのある苦味で、くぅ~って唸りながら手の甲で口をぬぐいたくなるようなガテン系の硬派な旨さ!

ということで安価ビールを飲むのは、やっぱり下町のホーカーズ(屋台街)が雰囲気ぴったりですね。

at HIN SHENG COFFEE HOUSE in SINGAPORE

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場所:
興勝咖啡屋(Hin Sheng Coffee House)

住所:
5 Lorong 18 Geylang, Road 398789 Singapore
地図

備考:
世界中でそれぞれ「アンカー⚓」を名乗るビールがいくつか存在しますが、どこも海運貿易の盛んな国のビールだけあって、昔からビールと海の男は切っても切れない関係であったのだろうと想像が膨らみ楽しい(^_^)

現在「アンカービール」を提供するのは、タイガービールと同じ「アジア・パシフィック・ブリューワリーズ・シンガポール(Asia Pacific Breweries Singapore、通称APB Singapore)」で、前身の「マラヤン・ブリューワリーズ(Malayan Breweries)」は、オランダのハイネケンとシンガポールの大手飲料会社F&Nが出資して1931年に設立された醸造所です。

しかし元々の「アンカービール」は、海洋国家でもないドイツから、当時ほとんど未開の地であったシンガポールにたどり着いた「アーチペラーゴ醸造会社(The Archipelago Brewery Company)」が1933年に醸造を始めたのがルーツ。

ビール業界のお約束で、資本提携や吸収合併の末、現在は「APBシンガポール(Asia Pacific Breweries Singapore)」が“アンカービール”ブランドを保有しておりますが、今も変わらずチェコのピルゼン伝統の製法とレシピに従い最高のヨーロピアンモルトとホップを使用し醸造している本格的なピルスナー。

安価なのに本格的な旨さで、シンガポールだけでなく東南アジア諸国でも人気のビールです。

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P.S. ようやく普通の世の中になり、ようやく飲めました!

(現地で飲む)世界のビール vol.355

「ANCHOR STRONG」

“STRONG”という名のとおり、アルコール度数が6.6%(Smoothは3.8%)と高く、味わいはスッキリしているものの、日本のアサヒスーパードライのような辛口っぽい飲み心地。

蒸し暑いシンガポールにて、下町のホーカーズのオープンエアで飲むのに最適です。

ちなみに、こちらの“STRONG”は缶のみの提供で、街の小売店で買っても昨今の円安により500ml缶で470円(日本では300円弱)。

もはや日本人には“安価ビール”とか言ってられなくなりました😅

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